パナソニックとPasco(パスコ:敷島製パン株式会社)が共同し、飲食店の“困りごと”を解決する食ソリューションのプロジェクトをスタートしています。
食品ロスの現状
世界では、毎年約13億トンの食料が廃棄されています。これは、全世界の年間食料生産量の約3分の1に当たる量です。
農林水産省の調べに(2018年)によると、日本の年間食品ロスは推計600万トン。1人が1日あたりお茶わん1杯のご飯を捨てている計算になります。そして、日本での食品ロスの原因の半分以上は、飲食店やスーパーマーケットなどの事業系食品ロスなのです。
飲食店にムダの調理ブログラムやメニューを。
ベーカリーやカフェなど、パンやスイーツを扱う飲食店では、フードロスや人手不足などによりテイクアウト用メニューの幅を広げるのが難しいという課題があります。特にコロナ禍によって、販売予測が難しい状態が続いています。
業務用の冷凍食材は、この課題を解決する有力な手段の1つでありながら、冷凍食材の味や見栄えなどクオリティーに対する不安も根強くあります。
そこで、パナソニックとPascoが共同で、パンやスイーツを扱う飲食店専用の調理プログラムやメニューを開発。パナソニックの「マイクロウェーブコンベクションオーブン」と、Pascoの「焼成後冷凍パン」を組み合わせて、「飲食店向けの食ソリューション=ムダのない調理とメニュー展開」を提供します。
パナソニックの技術で冷凍パンの解凍時間を削減
パナソニックのコンベクションオープンにより、自然解凍工程をなくして冷凍状態から一気に焼き上げることができるようになり、来客数を予測して冷凍パンをを事前に解凍する必要がなくなります。
Pascoの技術で美味しいメニューをラインナップ
Pascoの焼成後冷凍パンは、焼きあげた後に組織のダメージを最小限に抑える急速冷凍を行い、より美味しい状態を保った冷凍パンを提供します。パンだけでなく洋菓子などまでバリエーション豊富なラインアップを取り揃えているので、メニューを簡単に増やすこともできるようになります。
食を通じたSDG
パナソニックとPascoは、今回のプロジェクトによって、「事業系のフードロス問題」を解決することにより、同時に、「人手不足の解消」「おいしさと簡便性のニーズ」にも応えていくとしています。