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【防災の日】フェーズフリー=備えない防災


近年の防災コンセプト


「ローリングストック」から「フェーズフリー」へ

近年は防災用に生活必需品などを別に備蓄するのではなく、身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てるという考え方が提唱され、商品のマーケティングにも活用されている。

 

ローリングストックとは日常生活で消費しながら備蓄すること。

防災用の備蓄品を特別に備えるのではなく、普段から保存性のある食材や加工品を多めに買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法。消費と購入を繰り返すことで、いざという時にも日常生活に近い食生活を送るという考え方。

ローリングストックに対して、近年提供されているスタイルが「フェーズフリー」。フェーズフリーは、ローリングストックの考え方も含んださらに大きな概念で、ふだん利用しているアイテムを災害時にも使用できるという考え方。

防水のバッグや衣類、ソーラー充電できる電子機器、常温で保存できる食品、割れない食器などが挙げれる。

 

メーカーや小売店では、特別な防災アイテムの販促だけでなく、ローリングストックやフェーズフリーをテーマとしてフェア・特集を展開していることが多い。

 

▶イオン:フェーズフリー、日常でも非常時でも

▶アスクル:備えない防災のすすめ

▶たのめーる:備えない防災用品

▶ハンズ:そばにあるから、もしもに役立つ

 


防災プロモーション事例


TOKYO強靭化プロジェクト(2023)

2023年の防災の日、9月1日は、関東大震災から100年の節目の年であったため、東京都では、2023年から「TOKYO強靭化プロジェクト」のもと、2040年代へ向けた様々な取り組みを展開した。

 

寄付キャンペーン(ALSOK)

1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災等の大規模災害時に、さまざまな活動や支援を行ってきたALSOKは、X(旧Twitter)寄付キャンペーン2023年8月25日(金)より開始。

ALSOKのノウハウを基にした投稿の「いいね・リポスト」数に応じて、ALSOKが日本赤十字社へ100万円を上限に寄付。

 

非常用給水袋を配布(オープンハウスグループ)

オープンハウスグループは、全国各地の街頭にて、災害時に水をの非常用給水袋1万枚と防災カードを配布。非常用給水袋1万枚を街頭にて配布。給水袋は、災害時に水を安全に運べ、水の備蓄よりかさばらず簡単に備えておくことができる。

 

 

『もしもFES2023 渋谷』

もしもFESは、渋谷区民・来街者参加型で「防災・減災」を普及啓発するイベントとして2022年に初開催。2023年は名古屋で5月に、2回目となる渋谷にて9月に実施。

体験ブースやステージイベントなど、見て・食べて・遊んで・学べる、大人も子どもも楽しめるコンテンツを展開。

2023年9月2日(土)3日(日) 入場無料

会場    代々木公園

主催    一般財団法人渋谷区観光協会 / 一般社団法人渋谷未来デザイン / こくみん共済 coop <全労済> / もしもフェス実行委員会

共催       渋谷区

 




防災アイテムのカテゴリー


災害時に必要なものアイテムをピックアップ。

防災フェアや特集販促などのカテゴリーの素案として。

 

1)食料

・レトルト食品

・温めなくても食べられる非常食

・常温保存できる飲料や栄養補助食品

・水

・スポーツドリンク

・野菜ジュース

・粉ミルク

・食べやすい食品

・食器類

 

2)照明・電力・ガス

・ポータブル電源

・ランタン・オイルランプ

・懐中電灯

・ラジオ

・充電ケーブル

・電池

・カセットコンロ

・キャンプ用品

・カセットボンベ

・キャンプ用バーナー

・発熱・加熱剤

 

3)衛星

・水のいらないシャンプー

・ウェットシート

・歯磨きグッズ

・携帯トイレ

・簡易トイレ

・トイレットペーパー

・生理用品

 

4)休息

・寝袋

・防寒具

・枕

・テント

・折り畳みイス

 

5)安全・安心

・救急キット

・防災ヘルメット

・マスク

・靴

・除菌グッズ

・常備薬

・ペットの防災グッズ

・家具転倒防止対策

・ガラスの飛散防止対策