キャッチコピーに役立つ心理学

ポスター、販促POPWEBバナー、記事のタイトルなどに使うキャッチコピーは、短い文章の中でサービスや製品の魅力を表現しなければなりません。

そんなキャッチコピーには、心理学が活用されやす場面のひとつです。

ここでは、キャッチコピー作成時に意識すると良い心理効果(心理学用語)をまとめています。


シャルパンティエ効果


「視覚的な印象の影響で、認識に錯覚が発生する現象」が「シャルパンティエ効果」です。

10kgの金属と10kgの羽毛布団を実物または言葉で比較すると、同じ重さでも羽毛布団の方が軽そうに感じられます。

広告などの世界では、この効果を少し拡大解釈して、1gと1000mgのように単位を変えて、成分の含まれている量のイメージを錯覚させる手法が多く摂られています。

 

例)青汁

コピー例)「これ1本で、レタス2個分の食物繊維」

レタス1個分の食物繊維は3mg程度ですから、「これ1本で6mgの食物繊維」と表現することもできます。

ですが、レタス2個分の方か、「たくさん食べるのが難しいレタスなのに、2個分の食物繊維を摂取できるのか!」と具体的にイメージできるようになります。

レタスを2個食べることの難しさも明確に想像できますから、そのぶん青汁の効果や価値が大きいのではないかと期待を持たせることができます。

 

シャルパンティエ効果について詳しくはこちら

 


カクテルパーティ効果


カクテルパーティ効果とは、「たくさんの情報の中でも、自分と関わる情報には無意識に気が向く現象」のことです。語源は、「騒がしいパーティー会場にいても、自分の名前などが出れば聞き取ることができる」という例です。

キャッチコピーへの応用では、ターゲットがはっきりしている商材のキャッチコピーを作る際に役立ちます。

ターゲットの属性やセグメントに沿って、キャッチコピーに関心・興味のありそうな事を入れて絞り込みましょう。

 

例:結婚相談所

コピー例「『もうすぐ40歳』30代までに結婚したいあなたへ」

ターゲットを「30代の人」に絞った結婚相談所のキャッチコピーです。

「もうすぐ40歳」という30代で結婚を気にしている人にとって敏感になるワードを入れることで、「これは自分のことだ」と思ってもらいます。

 

カクテルパーティ効果について詳しくはこちら

 


カリギュラ効果


「見るなと言われると、かえって見たくなる」など、禁止されることに関心が湧く心理現象のことを「カリギュラ効果」と呼びます。

関心を煽るキャッチコピーにはよく使われている例もありますが、内容によってはブランドイメージに悪影響がでる場合もあるので注意が必要です。

 

例)ダイエット食品

コピー例)「ダイエットの悩みがない人は、絶対にクリックしないでください」

 「絶対にクリックしてください」よりも「クリックしないでください」と禁止したほうがクリックしたくなるという効果を狙います。

 


社会的証明の原理


社会的証明の原理とは、「多数の判断を信用し、それを自分の判断よりも信頼してしまう心理」のことです。

マーケティングのシーンでは、人気がある商品が欲しくなる、販売部数が多い商品は良いものに思える、などが該当します。

「多くの人がおすすめしている商品を自分も使いたい」と感じるような商材のキャッチコピーを作る際には、この原理が特に役立ちます。

社会的証明の原理をキャッチコピー作りに活かす場合は、ランキング順位、レビュー数、売上、販売数など、数字で表現できる実績がわかり易く、便利です。

その他には「品切れ続出」「大好評」「話題沸騰中」などもよく使われるワードです。

 

例)美容クリーム

コピー例)「2030代 美容クリーム部門 レビュー数ナンバー1」

化粧品は、多くの人が効果や品質を知るためにランキングや口コミを気にします。もっとも多くの人が使っていることを感じさせる実績データが有効です。

 

社会的証明の原理について詳しくはこちら

 


ツァイガルニック効果


「完了しているものよりも、完了していないもののほうが強く印象に残る」という心理現象がツァイガルニック効果です。

例えば「連続ドラマの内容が気になる」などがその例です。

ツァイガルニック効果をキャッチコピーに活かすには、「キャッチコピーだけで完結させない」で、その続きをアクションとして誘導するような仕組みが有効です。

 

WEB広告なら、バナーなどで「クリックすると何があるか(資料のダウンロードなど)」を示し、「未完成のものが、どのように完成するのか」という「答え」へ誘導します。

 

例:インターネット広告代理店

コピー例)「CVアップのネット広告を作成する4つの裏ワザとは?

「とは?」という表現を使うことで、続きに関心を持たせています。

 

 

▶ツァイガルニック効果について詳しくはこちら

 


キャッチコピー制作の注意点


心理的効果を高めようとするあまり、実際の商品の効果を過剰に高めるような表現をすることは、法律に抵触する場合もあるので厳禁です。

効果的なキャッチコピーを作成するためには、上記で挙げたような心理学用語は基礎知識と捉え、そのうえで自社サービスのユーザーにはどのような表現が響くのかを考えましょう。