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【夏至】プロモーション事例と企画のヒント~夏至の日には何をする?

2023年の夏至は621日(水)です。

夏至は、昼の時間が最も長くなる日で、本格的な夏に向かうとされる時期のはじまり。日本だけでなく、世界で伝統的な行事や文化があります。

ここでは、夏至の文化と近年日本で開催されている夏至のイベントやこれからのプロモーションの可能性などをまとめています。

 


夏至とは


夏至(げし)は、「二十四節気」の一つで、毎年621日〜77日頃。

一般的に言われているは「夏至」とは、この期間の初日を指す。

北半球では1年のうちで昼の時間が最も長くなる日であり、「夏に至る」と書くように、この頃から夏の盛りに向かうと時期とされる。

 


夏至のイベント


海外の夏至祭

世界の多くの国で、夏至は「太陽の力が最も強まる日」と捉えられており、各地で夏至祭が行われている。

ヨーロッパ(北欧)の夏至祭

・夏至に近い週末が祝日になったり、国民的な行事として夏至祭が行われる

・樹木の葉や花を飾りつけた柱を町や村の広場に立てて、歌や踊りを楽しむ

・伝統食は、ジャガイモ料理、ニシンの酢漬け、乳製品、ソーセージなど。

・儀式や祝いとして焚火を行う

・財産や結婚に関する占いやおまじないがある

アメリカの夏至祭

・比較的北に位置する米国アラスカ州では、各都市で夏至祭が行われる。

・ニューヨークではスウェーデン系アメリカ人を中心として祝祭が多く開催される。

 

日本の夏至祭

日本も太陽信仰のある国であるものの、実は日本では夏至祭の数は多くはない。その中でも有名なのは、二見興玉神社での夏至祭だ。

その昔、伊勢神宮への参拝者が身を清めた場所である二見興玉神社では、夏至の日の日の出に夫婦岩に向かって海に入り身を清めようという行事(禊)があり、今でも毎年、夏至の日の早朝に行なわれている。

 

キャンドルナイト

日本では夏至の日にキャンドルナイトが多く開催されている。

なかでも有名なのは、毎年夏至の日に近い土曜日に開催される「100万人のキャンドルナイト@増上寺」。2022年は20回目を迎え、初めて東京都と連携した。

日時   :2022年6月18 日(土)15:00~21:00

会場   :大本山 増上寺

主催   :大地を守る会

後援   :J-WAVE、外務省、港区、認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター

協力   :アースディ東京、一般社団法人日本キャンドル協会、カメヤマローソク、

      みなと環境にやさしい事業者会議(mecc)、ロクシタン

 

100万人のキャンドルナイトとは

「でんきを消して、スローな夜を。」をキャッチコピーとして2003年に大地を守る会の呼びかけにより始まったムーブメント。夏至と冬至の夜8時から10時の2時間、電気を消してロウソクの灯火のもとで過ごすことを提唱。

夏は、夏至の日に近い土曜日に東京・港区にある増上寺にて、カウントダウン消灯とたくさんのキャンドルで作られるキャンドルロード、ゲストによるトークステージなどを展開するイベントを開催している。 

 


夏至の食


半夏生にタコ

夏至に関連した節季に半夏生(はんげしょう)」がある。

半夏生とは、夏至から数えて11日目にあたる日もしくはそこからの5日間、つまり7月上旬。

関西ではこの時期にタコを食べる習慣があり、農家にとって豊作を祈る大切な節目であるこの時期に、田植えをした稲がタコ足のように地面の根付くことを願いながら、栄養のあるタコ食べて農作業の労をねぎらうという意味があった。

今も関西を中心にスーパーではフェアを行うところが多くある。

 

夏至カレー

「夏至の日にカレーを食べよう」というムーブメントが2017年頃にありました。

SNSでの情報拡散があり、2018年に大阪では「夏至カレーフェス」も開催されるなどじわじわとした話題の拡がりはあった。

その後、「夏至カレー」という言葉が提案者である中田絢子氏と電通によって2019年4月に商標登録されている。

【参考】

商標登録の検索「J-PlatPat」

売り場づくりのプロモーション施策として「夏至カレーフェア」が展開された例

 


7月の販促、スーパー、小売


マーケティング的考察  ~日本での夏至の存在感~


夏至の日は、世界的にみると北欧を中心に「夏至祭」が行われる国が多くあります。

比べると日本では、二見興玉神社での夏至祭がありますが、あまり一般的ではありません。

キャンドルイベントは、日本で人気の高いイルミ―ションイベントや灯篭イベントにと近いものと言えるでしょう。

キャンドルが灯る景色はビジュアル映えも良く、音楽フェスほどの騒音やマナー問題も少なく抑えられる点も夏の適度な集客イベントとして、適していると思います。

 



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