ここでは主にマーケティングプロモーションの企画フローを説明します。
以下の(1)~(7)の流れはごく基本的なフォーマットですが、この他に様々な条件や制約のもとに企画を行うこともありますので、作業の順番はこの限りではありません。担当者が複数いるプロジェクト形式の場合は、作業を分担することもあるでしょう。しかし、以下の7つの要素がうまくかみ合わなければ「企画」の意義は薄れてしまいます。
是非この7つの要素を意識しながら、情報収集、理論構築、アイデア出し、シミュレーションを行い、効果的な企画を立案してください。
現状分析は、企画のもっとも重要な要素の一つです。
以下のような調査、情報収集が必要となりますが、いずれも充分な情報と内外視点からの客観的な判断を意識しましょう。
【調査の種類】
市場調査
競合調査
対象商品の特徴まとめ
トレンドの把握
ユーザーの調査
上記のような要素を洗い出したら、そこから改善するべき課題や弱点などを見つけ出します。
【課題の例】
・認知が足りない
・ユーザーの年代が偏っている
・商品の特長が理解されていない など
【目標の例】
・売上アップ
・新規ユーザーの獲得
・認知アップ など
課題や目標がみえたら、それをどのように解決していくのか、その道筋を示します。
【方向性の例】
・新しいターゲットにトライアルを促す
・商品の特長を適切なターゲットにアピールする
・購買単価をアップする
・紹介や口コミを誘発する
・リピート購買を促進する
・ブランド名を大きく露出し、認知を獲得する など。
ここまでの目標や方向性を、わかり易く、端的な言葉で表現してみましょう。
演出的な要素を加えれば、この後の具体的施策や制作物のデザインを検討する際に、アイデアが出やすくなる場合もあります。
また、プレゼンを行う場合はここで「コンセプト」を発表することで、このあとの施策の説明に説得力が出ます。
具体的な施策案を検討します。
課題解決に向けて、様々な展開を組み合わせて考えます。
【施策案の例】
・広告(メディアの設定、クリエイティブの制作)
・販促プロモーション(売り場ツール、マストバイキャンペーンなど)
・PR(SNSで拡散、協賛、マスメディアに掲載など)
・イベント
・WEBプロモーション など
考えた施策アイデアについて、実行性を探ります。
実施する場合の条件や制限、予測などを行い、あらためて施策の効果を確認しましょう。
ここからは、実行権限や自社の状況によって答えは変わってくるので、同じ企画でも実現の結果に大きな影響を与える重要なパートです。
予算やリスクを検証します。
予算は先に決定していることも多くありますが、金額ありきで企画をすすめるとアイデアの幅が狭くなったり、企画のストーリーに矛盾が出たりしてしまうことがあるので、できるだけ最後に予算調整することをおすすめします。