マスメディアの環境はインターネットの発達とともに大きく変化し、紙媒体である雑誌の閲読者数の減少はずいぶん前から始まっていますが、電子雑誌やWEBサイトのアクセス数が増えるなど出版社の取り組みに新たな兆しが見えるところもあります。
インターネットでは、ユーチューブやインスタグラムなど個人レベルの発信できるコンテンツが急増していますが、多くの雑誌を作ってきた出版社のコンテンツ力、雑誌のブランド力はもっと活かされるべきではないでしょうか。
これまで各時代の中で、流行やヒット商品を生み出し、新しいライフスタイルや価値観を提案してきた雑誌は、コンテンツ力をもったメディアです。
現在のコンテンツプロモーションが力を発揮するマーケティング界においても、雑誌と企業がタイアップするコンテンツはニーズがある分野でしょう。
読者ターゲットを設定して制作されている雑誌は、その読者に強くアピールするコンテンツを発信しています。だからこそ雑誌で紹介された商品やライフスタイルに影響を受け、欲求行動や購買行動を起こす消費者がいます。それが雑誌の広告・マーケティングに価値を発揮する部分であり、TVのように媒体としての規模で勝負するのではなくとも、インスタグラマーやユーチューバーに負けない力をもっているはずです。
編集力・ブランド力・発掘力など、雑誌の持つプロパティ(資産)を活用したマーケティング活動は今後も拡がっていくことでしょう。
コンテンツ2次使用をはじめ、雑誌ブランドとのコラボレーション商品開発、読者コミュニティ活用など、非常に多岐にわたり、出版社の編集力を活かしたコンテンツ開発・提供も積極的に行われています。
これからも出版社のコンテンツが進化していくことで、雑誌ビジネスおよび広告やマーケティング活用力は増してきそうです。