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週刊文春が中吊り広告を終了。雑誌の電車内広告は必要なくなる?

「週刊文春」が2021826日発売号を最後に電車の中づり広告を終了するとの発表がありました。

 

スマホの普及によって、紙媒体としての雑誌の需要が減っていることはもちろん、通勤電車の中で中づりを見るという行動も明らかに減っていることでしょう。

東京メトロの広告会社によると、雑誌の中つり広告は年々減少しているそうで、週刊誌として業界トップの発行部数を誇る週刊文春が中づり広告を終了することで、さらに広告の減少が加速しそうです。


中吊り広告とは


中吊り広告とは、電車内広告の一つで、社内の天井からポスターを吊り下げるタイプの広告です。歴史も長く、車内広告の中でも乗客の注目度が高い広告として、人気を誇ってきました。デジタルサイネージが登場してからも、デジタルメディアとは違うビジュアルの魅力や速報性などで需要は高いとされています。

中吊り広告が多く利用される広告としては、雑誌の広告や催事の広告、飲料メーカー等の新商品告知などが挙げられます。

中吊り広告の特徴と効果

・数日から1週間での短期掲出が可能
・電鉄・路線選択で広告エリアをセグメントでき、地域密着性が高い

電車内広告の特徴と効果

・乗客は車内で一定時間、一定の位置にいることが多いため注目率が高い

・通勤・通学者への高いコンタクト率が見込める

・電車利用者の多くは行きと帰りの2回利用するので、反復訴求効果に期待ができる

 


車内広告の未来は?


週刊誌は今、電子版が力を発揮しています。

中吊り広告をやめることで、大きな広告費の削減ができ、今後さらにデジタル化に力が注がれることが想像できます。

デジタル時代になり大きな影響を受けている紙媒体&社内広告という2つの媒体に関わっていた週刊誌ですから、当然の流れでしょう。

 

アナログ時代に地下鉄の車内広告は、外の景色がないため視認性の高いメディアとして、価値が高く扱われてきましたが、この広告モデルも終了していくことになるのでしょうか。

スマホ外の広告メディアのすべてに価値がなくなるわけではないと思っていますが、広告モデルとして新しい取り組みが必要になることは確かです。

 


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