フードテックとは、食の分野にテクノロジーとアイデアでイノベーションをもたらすこと。
欧米ではこのフードテック市場の成長が確実視されており、ある投資会社の予測では、2025年にはフードテック市場規模が世界700兆円に達するとみられています。
2021年以降は日本でも市場への本格参入がはじまり市場拡大の流れが加速しそうです。
特にベンチャービジネスの創出でも期待は高く、新しい商品やサービスの登場はもちろん、投資環境や多様な企業間の提携など、金融界からの注目も高まっています。
スマート農業とは、ロボット技術やデジタル技術を活用して、少人数で効率よく運営できる農業のこと。安全・安心な食品を作ること、気象条件などに左右されずに安定供給をすること、などが目指されています。
世界的なベジ・ヴィーガン志向に伴って、植物性の代替え肉(大豆ミートなど)の技術が向上します。日本でもベジミート、ベジフードの商品も増えてきています。
調理、配膳、会計、清掃などに外食産業の業務をロボットやITシステムが担うことで、人件の効率化、安全性の向上が図られます。日本ではすでにいくつかの外食企業がレストランなどでの実証実験を始めています。
例えば、調理器具に調理方法を記録し、店員はボタンでメニューを選ぶだけで自動調理ができるシステムによって、アルバイト店員でも調理ができるようなります。
また掃除ロボットやキャッシュレス決済の導入も、人による作業の軽減に繋がります。
今まで家庭では、ネットでレシピ検索、食材購入、調理や味のレビュー投稿など、ネットと食生活が繋がっているが、これらのネットの情報をクラウドなどで一元化するシステムがキッチンOSと呼ばれています。人工知能(AI)も活用し、レシピから調理までをシステムがサポートおよび実行します。
例)シャープ「COCORO KITCHEN」
国連のSDGs(持続可能な開発目標)でも掲げられている食品ロス問題。効率的な食糧生産や製造・流通の効率、またIoT家電の普及によって家庭内でも食品を効率的に購入・利用できるようになることが期待されます。
高齢化が進み、後継者不足や耕作放棄地などが問題となっている日本の農業。フードテックは農産物の生産性の向上、付加価値の高い農産物の生産、農地の有効利用にも貢献が期待されています。農業へのベンチャー企業の参入促進に繋がります。
畜産肉を植物によって代替えすることで環境や健康に良い作用があると考えるベジ志向。フードテックが実現する工場で生産できる代替肉が、食肉の生産量を減らすることで環境問題に貢献できると考えられてます。
【コトモノNEWS】