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【七夕】プロモーション事例と企画のヒント/七夕にはプロモーションモチーフがたくさん。

77日は七夕。

子ども向けの印象が強い行事ですが、近年は大人も含めたプロモーションのモチーフとして活用される例も増えています。

ここでは、七夕(77日)に関わる話題やコンテンツの事例などをまとめます。

 


七夕の行事食はそうめん(7月7日はそうめんの日)


七夕の行事食はそうめん。

全国乾麺協同組合連合会が、「七夕そうめん」を広めるために、昭和57年に7月7日の七夕の日を「そうめんの日」と制定しています。

 

七夕そうめんの由来

そうめんのルーツは、中国で、索餅(さくべい)という縄のように編まれた小麦粉料理を7月7日に食べるとその年無病息災で過ごせるとされた風習から。索餅(さくべい)が中国から伝わった後、そうめんに変わって七夕に食べられるようになったといわれる。

近年は、七夕そうめんとして、5色に色付けされたそうめんが販売されていたり、家庭でできるアレンジ(デコレーション)そうめんレシピが紹介されていたりする。

七夕そうめんのレシピ

 


クールアース・デー


7月7日は、2008年のG8サミット(洞爺湖サミット)が開催されたことから「クールアーズ・デー」に定められた。
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/

近年の環境問題への意識の高まりから、七夕のイベントには、このクールアースデーのコンセプトが取り入れたものも増えている。

 


カルピスの日


乳酸菌飲料のカルピスが1919年(大正8年)の7月7日に発売されたことから、アサヒ飲料はこの日をカルピスの日として、毎年PRプロモーションなどを実施している。


サマーバレンタインデー


マーケティングプロモーションのシーンでは、織姫と彦星のエピソードから、七夕をサマーバレンタインデーとして、恋愛やカップルをテーマにしたプロモーションが展開される例もある。

近年では、芸能人が七夕に結婚を発表する(七夕婚)ことも多くなっている。

 


七夕をテーマとしたプロモーション事例


サッポロビールの白ワイン×揖保乃糸監修そうめん(2024)

「イエローテイル」などサッポロビールが販売する白ワイン9商品に合わせて、揖保乃糸監修の冷たいそうめんのアレンジレシピを提案。

 

飲むアイス「クーリッシュ」×そうめん専門店「そうめん そそそ」(2023)

ロッテの“飲むアイス”「クーリッシュ」と、そうめん専門店「そうめん そそそ」によるコラボレーションにて限定メニューを販売。

(1)『冷やし坦々Soyそうめん〜withクーリッシュGreen〜』

そうめん そそそ 〜その先へ〜 (日比谷店)」にて1日15食限定

(2)『和風とうもろこしSoyそうめん〜withクーリッシュGreen〜』

そうめん そそそ 研究室(渋谷店)」にて1日10食限定

 

YOLU キャンドルナイトキャンペーン(2023)

ナイトケアビューティーブランド「YOLU(ヨル)」は、明かりを消して節電し、ゆったりとした夜を過ごすことを目的として「キャンドルナイトキャンペーン」を実施。

期間:2023年6月21日から7月7日

特設サイトURL

<コンテンツ>

・YOLUのおすすめ新習慣〜ゆとりのあるいい夜を〜

サイトの消灯ボタンをoffにすることでコンテンツが見える

・Twitterキャンペーン

YOLUオリジナルのキャンドルとYOLUヘアオイルが抽選で50名に当たる。

 


養老の滝グループ「七夕そうめんフェア」(2022)

養老乃瀧・だんまや水産・一軒め酒場の対象店舗にて、徳島県産「半田そうめん」で夏の涼を楽しむ限定メニューが登場。同時に、「半田そうめん(1袋)が当たる! Twitterハッシュタグキャンペーン」も開催。


 

七夕デザインの婚姻届(2022)

『PLACOLE&DRESSY婚姻届』は、正式に申請できるオリジナルデザインを含めて50種類以上の婚姻届を無料でダウンロードすることができるサービス。

開始から3ヶ月で1万ダウンロードを突破し、現在もダウンロード数は伸びています。

七夕は織姫と彦星のラブストーリーに因んで、入籍するカップルが多い日になっているため、要望も多かった『七夕デザイン』を7月7日に提供を開始しています。

▶PLACOLE&DRESSY婚姻届七夕デザインダウンロード

 

遠距離カップルを応援するホテルのステイプラン(2202)

新横浜プリンスホテルは、長いコロナ禍で、織姫と彦星のようになかなか会うことができなかった遠距離カップルに向け、七夕シーズンに合わせ、2人の居住地域の距離が遠ければ遠いほどお得になるステイプランを販売。

「織姫と彦星の七夕遠距離恋愛応援ステイ」概要

【期間】 202271日(金)~714日(木)
【内容】 35階以上の部屋1泊、遠距離特典、レイトアウト

笹を使った演出(2202)

銀座三越新館に2022年5月3日(火)オープンした「アートアクアリウム美術館GINZA」では、七夕特別演出として、夏の風物詩「金魚」と「七夕」の象徴である笹に飾られた短冊を華やかなライティングで演出。

期間:2022年6月20日~7月10日


七夕の限定商品


ロースタリー 東京×CONVERSE TOKYO(2024)

目黒川を挟んで向かいに位置するスターバックス リザーブ® 「ロースタリー 東京」と「CONVERSE TOKYO」。ともに星をロゴとして掲げる2つのブランドは、毎年七夕の日に天の川を越えて織姫と彦星が出会うように、七夕シーズンにコラボレーショングッズを販売している。2024年は「七夕の夜空に輝く星」をテーマに、2つのブランドのロゴやスターチャームをあしらった7アイテムを発売。

 

カンロ「ホシフリラムネBOXセット星合いの空」(2023)

星空を手元に閉じ込めたような体験ができるラムネ「ホシフリラムネ」の七夕限定商品。オンラインショップ限定販売。

 

「ホシフリラムネ」は「アメージングカンロ」シリーズの第一弾商品として2022年8月に発売。夜空をイメージした瓶にラムネを自身が入れることで、ラムネを瓶に入れる時の音色とともに天の川を手元に閉じ込めるような体験を楽しめるというコンセプト。見た目や世界観が受け入れられ、SNSで話題となった。

2023年には「天の川を、閉じ込めて。」をコンセプトとした七夕限定仕様2商品を発売。

 


7月の販促、スーパー、小売

七夕の企画アイデア


【販促】みんなで七夕そうめんパーティ(七夕そうめんフェア)

・七夕をテーマにしたそうめんのデコレーションやアレンジレシピを紹介

・そうめんのほかにも、パーティメニュー(子供が好きな料理、お酒のおつまみなど)を紹介

・ノンアルコールカクテルレシピ(天の川や織姫彦星などをイメージしたデザイン)を紹介

 

【PR】子供たちの成長を祝う七夕飾り(地域密着SDGsプロジェクト)

・使わなくなったランドセルをパーツにリメイクして七夕飾りを作成。公共スペースや大型店舗などに展示

・ランドセルを提供した方にはオリジナル短冊を進呈。展示会場に飾りに来ていただくのもOK

・制作には地元企業やボランティアの協力を募る

・展示会場では、参加企業のサンプリングなどのプロモーションも展開

 

【コンテンツ】おウチで天体観測(夜空をテーマにしたデジタルコンテンツ)

・パソコンやスマホ、VRシステムなどで楽しめるデジタルコンテンツ

・子ども向け:七夕伝説の朗読

・スマホ:お風呂やお部屋に夜空を投影できるコンテンツ

・VR:バーチャルプラネタリウム 

 


七夕の由来


七夕は年間歳時の中でもかなり歴史の古いもので、平安時代から始まったと言われています。

七夕の起源は、

1)日本の神事であった「棚機(たなばた)」

2)織姫と彦星の神話

3)奈良時代に中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)

があわさったものと言われています。

 

(1)棚機(たなばた)

日本の古い時代に、乙女が着物を織って棚にそなえ、神様に豊作を祈り人々の穢れを払うという「棚機(たなばた)」という神事があった。

後に、この行事がお盆前の準備として77日の夕方に行われるようになったことから、「七夕」を「たなばた」と呼んでいる。

(2)織姫と彦星の神話

天空の星の中で、ベガと呼ばれる織女(しょくじょ)星、アルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星は、旧暦77日に最も明るくみえる星。

この日を一年一度のめぐりあいの日と考え、中国で、織姫と彦星(牽牛)のラブストーリーが生まれ、日本に伝わったとされる。

(3)乞巧奠(きこうでん)

「乞巧奠(きこうでん)」は、中国の行事で77日に織女星にあやかって、はた織りや裁縫が上達するように祈る風習で、庭先の祭壇に針などを備え、星に祈った。後に、はた織り以外のことも願うようになり、現在の短冊へ願い事を書く風習になったとされる。

 


七夕は、5節句の一つ


七夕は、日本の一年間の重要な節句をあらわす五節句のひとつにも数えられています。

節句とは、季節の変わり目に無病息災・豊作・子孫繁栄などを願って、お供えものをしたり邪気払いを行ったりする行事のことで中国から伝わった文化です。

現在、日本に残っている節句は5つで、17日の人日、33日の上巳、55日の端午、77日の七夕、99日の重陽です。

11日の元旦は別格とされ、17日が節句に取り入れられていますが、それ以外は同じ奇数が重なる日です。中国で奇数は陽の数とされていて、縁起の良い数字が重なることで逆に不吉な日とされ、厄払いする日として捉えられていたそうです。

 



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