資生堂がコロナ禍の影響で大幅赤字。ウィズコロナ時代はコスメ業界再編の可能性?

メイク機会の減少とインバウンド客の減少

資生堂の2020年12月期通期の連結業績は、売上高が前期比18.6%減、営業利益が86.9%減で、最終損益は116億円の赤字と発表されました。

 

コスメ業界全体において、外出自粛やマスク生活で需要が減っていることは容易に想像できるものの、肌荒れ対策としてのスキンケア品やECの売り上げは好調であるといの情報もありました。しかし結果的に資生堂は、前期の735億円黒字からの大幅赤字転落となるため、コロナ禍の影響がどれほど大きなものであったことがわかります。

小売店の休業や時短営業により、プレステージブランドを中心に減収となったようです。

 

また、特に日本の大手化粧品メーカーでは、小売店への来店客数が減少と合わせて、インバウンド需要の落ち込みが特に大きく響いたことでしょう。

資生堂の発表では、中国事業は、2020年夏に向かって感染者数は減少傾向となったことで売上高の回復を見せたものの、マーケティング投資の強化などで営業利益は減益となり、東南アジア、欧米地域では減収減益でした。

 

2021年は、コロナ禍の影響が落ち着き、市場経済が回復に向かった場合でも、コスメ&スキンケア業界では、デジタル活用したビジネスモデルで運営するD2Cブランドの成長も注目されます。

資生堂は、TSUBAKIブランドなど低価格帯の日用品を取り扱うパーソナルケア事業を、投資ファンドのCVC Capital Partnersに譲渡します。日用品は競合も多いジャンルであることから、アフターコロナ、ニューノーマル社会の国内売り場での展開でどのような変化が起きるのか注目したいところです。

 

 


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