パンから作った堆肥で栽培した野菜を使った総菜パン「ぱんクル」の第二弾が販売されます。

横浜高島屋Foodies’ Port2 ベーカリースクエア内にある「KANAGAWA BAKERs’ DOCK」にて、販売期限切れのパンを堆肥に活用して育てた野菜を使ったパン「ぱんクル(ぱん+リサイクル)」が期間限定で販売されます。

今回の販売は、販売期間は2022615日(水)から28日(火)です。


ぱんクルとは


廃棄処分を避けられなかった販売期限切れのパンを、堆肥の原料の一部として再利用し、その堆肥を使った土壌で育てた野菜を使った総菜パンが、「ぱん+リサイクル=ぱんクル」です。

202110月には第一弾として、神奈川県下のパンを集めた編集型ショップ「KANAGAWA BAKERs’ DOCK」にて、「かぼちゃ」「サツマイモ」を使ったパンが販売されました。
そして20226月には第二弾となり、「春菊」「キャベツ」「スイスチャード」を使った商品が販売されます。


食品ロス問題に取り組むベーカリースクエア


400㎡の売場に、地元・横浜や都内でも人気のベーカリー約40ブランド・500種類以上のパンを取り揃えるパンコーナー<ベーカリースクエア>は、20213月、横浜高島屋にオープン。

1日10,000個以上のパンを販売する中で、パンクルの他にも、閉店後のパンの冷凍販売や、賞味期限間近のパンを使った発泡酒の販売など、パン業界の課題でもある食品ロス問題に取り組んでいます。



日本の食品ロスの現状


「食品ロス」とは、廃棄される食品の中で、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことを指します。

日本の1年間の食品ロスは、約612万トンで東京ドーム約5杯分(2017年度推計値)。

1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になります。

世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。

出典/農林水産省・環境省調べ、FAO、総務省人口推計(2017年)

 

日本人の一人当たりの食品ロス量は、世界の先進国の中では平均的ですが、日本は食品自給率が38%と他国と比べて低く、多くの食べ物を海外からの輸入に頼っています。世界では約9人に1人(8億人)が食糧不足に苦しんでいるとされる状態で、世界から多くの食べ物を買っている日本が多くの食品ロスを生み出しているという状況は、国際社会的にも解決しなければならない課題として捉えられています。

 

また、廃棄される食品は、可燃ごみとして慮利されることで、運搬や焼却の際に二酸化炭素(CO2)を排出し、焼却後の灰の埋め立ても環境負荷につながります。

食品ロスは、食べ物が無駄になるだけでなく、環境にも悪影響を与える問題となるのです。

近年は、SDGsのように国連や各国政府が数値目標を掲げることによって、日本でも自治体や企業での食品ロスに対する積極的な取り組みが拡がっています。

 


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