
2021年12月14日、農林水産省が大豆ミート(大豆からつくる代替え肉)の日本農林規格(JAS)案を示し、今後1、2カ月程度で正式に制定される見込みです。
牛や豚といった動物性の原材料を使用しないことや、肉のような質感や形状を表すよう加工するなどの要件を満たせば、商品の包装にJASマークを表示できるようになります。
大豆ミートなど植物性由来の原料からつくる代替肉の市場は拡大傾向で、一部では国産大豆にこだわった商品開発も進む。同省は、消費者の食料問題への関心や健康意識の高まりなどを背景に、今後も拡大を見込んでているため、JAS規格を定めて消費者が安心して商品を選択できるようにすることが目的です。
規格案での「大豆ミート食品」の要件は、
・動物性原材料を一切使用しないこと
・大豆タンパク質の含有率を10%以上とすること
・肉のような特徴を持つように加工すること
などです。
一方、卵や乳、動物性由来の調味料に限り使用を認めるものは、「調整大豆ミート食品」とする規格案も示しています。
要件を満たし第三者機関に認められると、JASマークを商品の包装に表示できます。
同時に、包装の見やすい場所に「大豆ミート食品」または「大豆肉様食品」と記載すること、「肉不使用」など食肉を使っていないことを伝える文言も記載しなければならなくなります。