カワサキハロウィンは2020年で終了。2021年の開催はなく、24年の歴史に幕を閉じます。

日本最大規模のハロウィンイベントとして知られる神奈川県川崎市の「カワサキハロウィン」。

コロナ禍の収束が見えない中、2021年は開催中止とし、今後の開催もなくなることが事務局より発表されました。

日本のハロウィンムーブメントを作ったともされていたカワサキハロウィン。このコロナ禍の前から、終了に向けての考えはあったようで、2021年の中止が大きな決断が下される機会となりました。

こうして国内有数のハロウィンイベントが消える2021年を境に、日本のハロウィンに対する取り組み方が変わってくることは間違いなさそうです。

 



カワサキハロウィンとは


カワサキハロウィンは、川崎駅周辺で開催されてきたハロウィンイベントで、毎年10月の最終週の日曜日には川崎駅前で仮装パレードを開催。日本のハロウィンブームの火付け役とも言われてきました。

企画・運営は、シネコン「チネチッタ」やライブホール「クラブチッタ」、レストラン「ラチッタデッラ」などを運営するチッタエンタティメント。

 

1997年に「チネチッタ」の10周年記念イベントとして実施されたのが始まりで、当初は参加者も多くなかったものの、仮装パレードは注目を集め、年々その規模を拡大。

2010年代には、パレード参加者約3000人、観覧者約12万人という日本最大規模のハロウィンイベントへと成長します。

その後もイベントの規模が拡大を続け、2019年には川崎市内の経済効果が10億円であったと推計されています。(チッタ エンタテイメント調べ)

 


カワサキハロウィン、2021年は開催せずに終わる。


近年はハロウィンイベントへのネガティブな側面も目立つようになり、20202月の段階で、主催者は“潮時”との判断をし、2020年を「最終回」として発表する予定だったそうです。

しかし実際には、2020年はオンラインで開催されました。

 今年2021年も通常の開催が見込めない中、「最終回」は実現せず、このまま静かに24年の歴史を幕を下ろすことなりました。

川崎市はハロウィンの次の取り組みを検討するとのことで、来年度以降には新たな街のイベントが計画される可能性はあります。

 



コロナ禍は、たしかにイベント慣習を変えていく。


2021年10月も自治体が開催するハロウィンイベントは多くが自粛されると予想されます。

そして、日本最大級のハロウィンイベントが終了することは、日本の一つのイベント慣習の変化に繋がることでしょう。

カワサキハロウィンがコロナ禍以前から終了を予定していたように、ハロウィンの市場縮小は多くのマーケッターも認識しています。

そして、今回のコロナ禍のようなキッカケが日本全体の流れを加速させることは間違いないでしょう。

 

カワサキハロウィンの終了は8月の時点で発表されましたが、2021年の他のハロウィンイベントはどうなるでしょうか。開催状況に注目です。そして、今後も経済を活性化させるためには、新しいムーブメントやライフスタイルに合ったプロモーションが求められることになるので、マーケッターの視点では次の企画へのチャンスの時と捉えなければなりません。

 


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