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【イースター】2022年のイースターは4月17日


イースターとは


イースターとは、「復活際」とも言われるイエス・キリストの復活を祝う日。ヨーロッパでは春を祝う祭りとしている国もあります。

イースターの日にちは、春分の日以降の最初の満月から数えて最初の日曜日とされているので、毎年日にちは変わり、2022年は4月17日(日)です。

 

シンボルといえば、「命」を象徴するものである「卵」と「うさぎ」。イースターの楽しみ方としては、卵をカラーリングする「イースターエッグ」や、隔したイースターエッグを探す「エッグハント」という遊びがあります。

 


日本でのイースター商戦


国内の大型テーマパークでのイベントとしては、クリスマスやハロウィンに次いで定番のテーマとなっています。

 

近年は、一般の認知も高まり、キユーピーの調査(2020年)によると、「イースターという催事を知っていますか」という問いに対して「知っている」「名前だけ聞いたことがある」と答えた人を合わせると92.4%で過去最高の認知率となっています。

 

ショッピングモールや百貨店、スーパー、コンビニなど様々なショップやブランドでは、イースターをテーマにした限定商品が多く販売されています。

 

4月前半はもともと目立った催事が少ない時期だったため、シーズン販促のテーマとして取り上げる企業が徐々に増えてきたようにも見えます。

しかし、国内全体でみれば、クリスマスやハロウィンにはまだまだ及ばないシーズンイベントであり、展開は模索されていと言えるでしょう。



卵と関係の深いキューピーのプロモーション


キユーピーはイースターのシンボルである「卵」を国内で最も多く扱うメーカーとして、「日本に卵をシンボルとした催事を広めたい」「もっと卵料理に親しんでもらいたい」という思いから、早くからイースター商戦を仕掛けてきた企業の一つです。

キユーピーのイースター特設サイトでは例年、デコレーションレシピや卵を使ったおすすめメニュー、おりがみで作るイースターエッグなど、イースターの楽しみ方が提案されています。

 


コラム

イースターがハロウィンと違って盛り上がらない理由


イースターとハロウィンは、大型テーマパークでの企画が成功していることなど、イベントとしての気質も似ています。しかしハロウィンとイースターの市場規模には、やはり大きな差があります。

ハロウィン:1155億円  イースター:8億円

※富士経済2019年のデータより

 

 

日本でハロウィンが盛り上がらない3つの理由

(1)日にちが固定されていない

一番の要因と思われるのは日にちが決まっていないことでしょう。

ハロウィン、クリスマスやバレンタインデーなどは日にちが決まっていることでお祭り感がでます。しかし、毎年日程が変わってしまえば多くの人がそもそも覚えにくく、また、プロモーションのピークを作りにくいため盛り上がりに欠けてしまいます。

 

(2)春のイベントとして、「お酒」や「食」との関連付けが弱い

イースターやハロウィンに限らず、イベントを日常生活の中に定着させるためには「飲食」が欠かせません。例えば、クリスマスであればケーキやチキン、ハロウィンであればカボチャ、バレンタインデーにはチョコレート、などです。

そして、イベントを最も盛り上げるポテンシャルを持つ「お酒」を活用できればいいのですが、春は「お酒は花見や歓迎会のためのもの」という印象が強くあります。そのため、「お酒によってイースターを盛り上げる」ということが非常に難しいと言えます。

また、「卵」もイースターの食べ物ですが、卵はあまりにも「日常的な食品」であるため、特別感が生まれにくいのでしょう。

ただ、現在は、アルコール離れも顕著で、「イベント=お酒を飲む」という図式もあまり推奨されなくなっていますので、お酒以外の食に可能性を見つけたいところです。

卵もメニュー内容や活用の仕方で、エンタメ感やストーリー性を付加できれば、誰もが実施できる身近な展開として受け入れられるかもしれません。

 

(3)何をするべきなのか分かりにくい

バレンタインデーであれば誰かにチョコレートを渡す、クリスマスであればプレゼントを渡す、ハロウィンであれば仮装をするなど、現在十分に普及しているイベントに関しては「そのときに行うこと」が明確であると言えます。

多くの日本人は「イースター」という単語を聞いても、「具体的に何をするのかは分からない」という印象を抱くことでしょう。

実はイースターにもエッグハント(カラフルに塗った卵を隠して、子供たちで探し合う)というイベントはあるのですが、「年代・性別を問わず楽しめる」という評価はしにくいです。

子どものためのイベントという見方もできますが、歴史的にみても、少子化の流れをみても、子どもだけを対象したイベントでも大きな社会的ムーブメントにはならないという現実があります。

イースターのマーケティング活用について

イースターをハロウィンレベルの市場規模のイベントにまで押し上げるのは難しいかもしれません。

特にコロナ禍を経た近年、シーズンイベントの活性化はますます難しい時代に入っていると感じられます。

 

企業の販促など、マーケティングのフックとしてシーズンイベントをうまく活用する手段を考えることはムダではないと、筆者自身も思っていますので、イースターもまだまだ企画余地のあるイベントの一つでしょう。



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