ここでは主に、家庭向け製品の量販店での販促施策について記載しています。
2007年の関税引き下げ以降、低価格の輸入ワインが大きくシェアを拡げ、ワインは家庭でも気軽に飲めるお酒のひとつとなりました。しかし、国内の酒類全体に対するワインの消費シェアはわずか5%程度で、やはり日常酒というよりは、お祝いやイベントの日など、少し特別な日に飲むお酒という認識の人が多いようです。
プロモーションのテーマも、ちょっとした特別感を感じさせる方向性が王道です。
しかし、近年のアルコール離れもあり、ワインをより自由に、気軽に、新しい飲み方で、楽しんでもらおうとするテーマの可能性も秘めていると思います。
ワインとよく合う家庭料理のビジュアルやレシピをPOPなどのツールに活用して売り場を装飾します。
ワインはちょっと特別な気分の時に飲むお酒と考える人が多く、イベントやパーティ向けの料理の提案が定番です。
一方で、「ワインをもっと気軽に飲んでもらいたい」という方向性で、和食や中華、スイーツなど少し以外な組み合わせを提案し、新奇性を狙うこともあります。
■ワインと合う料理
定番)グラタン、ステーキ、パスタ、シチュー、フライ、チーズ、ナッツ、チョコレート
新提案)和食、餃子、エスニック料理、ラーメン、和菓子
低アルコール飲料の人気に沿って、ワインも氷ワイン、グリューワイン(ホットワイン)、ワインクーラーなどアルコール度数を低くした飲み方が提案される機会が増えています。また、ワインを自由な飲み方でより気軽なお酒として捉えてもらいたいとう狙いもあることでしょう。
ネックリンガー形式でノベルティをつける施策が多く実施されます。またネックリンガーのデザインによって、売り場(棚)に陳列されたワインで装飾効果を狙うこともできます。
■ネックリンガーの展開例
・ボトル装飾
母の日のリボンやカーネーション、クリスマスのサンタ帽、ハロウインの魔女帽子など
・情報
料理レシピ、受賞歴、ワイナリーのエピソードなど
■ノベルティ例
ワインバッグ、ボトルストッパー、グラスマーカー、スパイス、おつまみスナックなど。