《米粉ニュース2023.8》農林水産省のプロジェクトスタート

近年注目されてきた米粉ですが、2023年に入ってからも小麦粉の価格上昇が続き、パンをはじめとした市販品にも米粉を使った商品が増えてきました。

海外でのグルテンフリーブームが日本にも広がってきたことや、米粉を使ったパンや料理の食感にも人気があり、米粉を選択する人がじわじわと増加していた中、ここへきてさらにブームが加速するのではと言われています。

特に米粉は、日本にとって自給率アップにもつながる食品のため、農林水産省の対策事業にも力が入っています。

 


米粉市場のニュース


米・米粉消費拡大推進プロジェクト

農林水産省は、令和582日から、お米・米粉の消費拡大を図る「米・米粉消費拡大対策事業」の一環として「米・米粉消費拡大推進プロジェクト」を開始。

 

プロジェクトの主な取組

(1)TVCMの放映
小池栄子さんが出演するTVCMを令和582日から1ヶ月間、主要都市圏5地域で放映。
(2)
米粉アンバサダーによる米粉料理の発信
注目の料理人5名が、米粉アンバサダーに就任。
それぞれの得意分野を生かして開発した「米粉をよりおいしく楽しく食べることができる家庭用レシピ」を新たに開設される情報サイト「米粉タイムズ」にて随時公開。
(3)
虎ノ門ヒルズ内「虎ノ門横丁」とのコラボレーション
令和582日~10日、虎ノ門横丁17店舗にて米粉料理を提供。

また、ポップアップストアでは米粉アンバサダーの5人のシェフ監修の米粉料理を提供するイベントを開催。
(4)
特設サイト、SNSでの発信
情報サイト「米粉タイムズ」を公開。米粉グルメが食べることができる飲食店情報や料理人監修米粉レシピ、有識者コラムなど、お米・米粉に関わる情報を発信。

(5)全国の協力外食店、スーパー等とのコラボレーション
協力店舗において、「米粉を使ったメニューフェア」の開催、「米粉売場」の設置。

 


米粉について


米を粉にした米粉は、昔からせんべいやだんごなどの和菓子に多く使われているが、近年は、パンやケーキ、麺類など、新たな用途への利用が拡がっている。

特に、主食用の米の需要は年々減少している中で、米粉の需要拡大は、米の消費拡大の取組みの一環にも組み込まれ、生産省もここ4年間は大きく伸長している。

米粉の特徴

・米粉のパンや麺は、日本人好みのもちもちとした触感とほんのり甘い風味。

・油の吸収率が低く、天ぷらや唐揚げを 米粉で揚げると、サクサク感が長く継続。

・小麦粉と比べて、ダマにならないので 粉をふるう必要がなく調理が簡単。

・特に玄米粉には、食物繊維に加え ビタミン B、ビタミン E、ナイアシンなどのビタミン類、 抗酸化物質であるフェルラ酸やフィチン酸、 血糖上昇を抑制するGABA等、機能性が豊富。

・小麦粉と比べて、アミノ酸のバランスが優位。

・国産米粉パンを 1人が 1ヶ月 3個食べると、 自給率が 1%アップ。

 

米粉商品の例

・パン

・麺

・菓子、スナック

・調理粉、ソースなど