
キリンが独自に開発したクラフトビール向け小型ディスペンサーを使って、飲食店でより多くのクラフトビールを楽しめるようにする取り組みとして2017年から展開している「タップ・マルシェ」。
一台で1台で4種類のクラフトビールが提供できるので、狭いスペースでも複数のクラフトビールを提供でき、取り扱いのある通年ブランドは2020年7月の時点で15ブルワリー28銘柄あります。
【参照】Tap Marche とは
そして2020年7月20日から、「タップ・マルシェ」導入店での定額サービス「CRAFT BEER PASSPORT」のスタートが発表されました。
月額2800円で月曜日から金曜日にクラフトビールが毎日1杯飲めるサブスクリプションサービス(定額サービス)です。
サービス利用者は、店舗に掲示しているQRコードをスマホで読み込んで登録し、「CRAFT BEER PASSPORT」実施店舗ならどの店舗でもサービスを利用できます。
この「CRAFT BEER PASSPORT」の運営は、飲食店の様々サブスクリプションサービスを手掛けてきた(株)favyが担当。
通常ならば、会員管理システムなどのツール料金を参加する店側が負担することが多いところ、このサービスではキリンビールとfavy社が負担するので、飲食店側が参入しやすい仕組みになっています。
9月末までは、キャンペーン期間として導入店への導入謝礼が支払われることもあり、サブスクリプションサービス(定額サービス)を通じて、コロナ禍で打撃を受けた飲食店への支援、外食市場の活性化のきっかけになることが期待されています。
近年のアルコール離れにより、お酒は好きなものを適量飲むという人が増えており、クラフトビールの人気が定着してきているのもその流れに沿ったものと考えられるでしょう。
飲食店のサブスク(定額)サービスは、様々なものが登場してきていますが、リピート客の獲得には一定の効果がでているようです。
飲食店のメニューとしても、昔の居酒屋の定番サービスで合った「飲み放題」よりも、このようなサブスク(定額)サービスの方が客・店・メーカーともに良いバランスをとれるようになるのかもしれません。